41:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:01:53.81 ID:EAF0Yir90
「ごめんくださ〜い。」
そこへこの駐在所に50〜60代くらいの女性が訪ねてきた。
女性は何やら荷物を持ってこちらへやって来たようだが…
「お、来た来た!女将さん待ってましたよ!」
「ハイ陣川さん、頼まれていた夕食持ってきましたよ。」
「陣川さん…これは一体どうしたんすか?」
「旅館は駄目だったけどわざわざお越しいただいたわけなので
せめてご馳走くらいはと思いまして近くの旅館に夕飯を用意してもらったんだよ。」
「オォッ!陣川さんなのに気が利きますね♪」
「それ…褒めてるつもりなのかい?」
どうやら陣川は知り合いの旅館に頼んで夕食の用意をしてくれていたらしい。
その厚意に思わず喜ぶカイト。
それから女将さんの手により豪勢な料理が運ばれてきた。
海に囲われたこの離島ならではの海鮮料理だ。
豪勢な料理に思わず涎を垂らしながら眺めるカイトと陣川。
そんな二人とは対照的に右京はこの女将にあることを尋ねた。
「失礼、女将さんにお尋ねしたいことがあるのですがよろしいでしょうか。」
「ハイ…なんでしょうか?」
「実はですね、恐らくこの島の方言なのですが…
『その後、体はなあしい?しょーもんばかりしているとぼうこんがくるぞ。
いいか、たびもんには気ぃつけろ。うぬは、だーせん、よごらをあげる。
あまっこじゃ、おーばーの言うこときいとけぇ。じのもんでがまあないがよ』
これの意味を知りたいのですがご存じありませんか?」
右京がこの女将に聞いたのはビデオのメッセージにあった方言だ。
あの老婆の方言、恐らく年配者の女将ならこの方言を知っているのではないか探ったみた。
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