256:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 17:31:31.77 ID:EAF0Yir90
「そんな…この人たち…亡くなっていたなんて…」
「どうして…俺なんか…助けてくれたんだよ…」
「だってこの人たち…もう死んでるのに…それなのにどうして…」
この場が面会室であるにも関わらずカイトは思わず泣き出してしまった。
彼らはかつての事件で殉職した立派な警察官。
それに比べて自分はダークナイトとして闇の仕置人を気取っていた。
そして今では刑務所に送られたなんて…
この事実を知って自分の犯した過ちがあまりにも惨めに思えてしまった。
「3年前に僕はこの事実をキミに伝えるべきでした。
ですが僕にはそれを伝えることが出来なかった。
何故ならこの写真に写っている彼らが僕を助けるとは考えられなかった。」
「それってどうしてですか…?」
「30年前の大使館立てこもり事件。
突入開始直前で僕はチームから外された。
理由は上司の小野田官房長と意見の対立してしまったから…
当時僕は犯人グループと粘り強く交渉を行っていた。
ですが上層部の一声でそれが台無しになってしまった。
その結果、隊員たちを死なせてしまいました。」
まるで悔いるかのようにこのことを話す右京。
実はこの話を右京はこれまでの相棒たちに直接語ったことはなかった。
何故ならこの事件において隊員3名が死亡。
それは命を重んじる右京にしてみればあまりにも大きな罪だ。
そのため、右京は以前の相棒だった亀山や神戸にすら触れてもらいたくはなかった。
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