244:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 15:34:03.73 ID:EAF0Yir90
「これを見つけるのに苦労しましたよ。
瓦礫で埋もれていた井戸から掘り起こしてようやく回収したんですからね。」
「この死体は一体…誰なの…?」
「この死体の名は山村貞子。
57年前に超能力を使い一人の記者を殺害。
それから45年前に劇団飛翔の団員と宮地彰子を殺害。
更に15年前には死んでいるにも関わらず
呪いのビデオというモノを作り出し多くの不特定多数の人間を殺害。
所謂、異能の力を持った超能力者です。」
超能力者と聞き郁子は不謹慎ながらこの死体に興味が沸いた。
しかしそんな危険な人物を蘇らせる理由はなんなのかと雛子に尋ねた。
まさかこの力を悪用するつもりではと思わず勘繰ったが…
「それは抑止力のためです。
今後第二、第三の貞子が現る可能性もある。
そのためにも抑止力と成りうる存在が必要になります。
それこそが貞子のクローンを作る大きな理由です。」
あくまで今後の抑止力のためと主張する雛子。
とりあえずはその理由を信じる以外に選択肢はない。
何故なら郁子には受刑中の娘が居る。
わざわざこの場所に呼ばれた理由は娘の刑期を短縮することが条件だったからだ。
片山雛子は国会議員。
検察や裁判所にコネがある彼女なら娘の刑期を短縮させるなど造作もないことだ。
だから大人しく従うしかなった。
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