243:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 15:29:51.54 ID:EAF0Yir90
同時刻―――
ここは政府のある施設、片山雛子はある人物を待っていた。
そこに一人の女性が連れて来られていた。
「ようこそ嘉神郁子さん。
このような場所にお連れして申し訳ありません。
ですがこの計画は秘密裏に進めたいものでして…」
『嘉神郁子』
かつてはバイオテクノロジー研究所の主席研究員であったが
娘の茜の身体を母体として使い、クローン人間を製造しようとした過去がある。
しかし茜は子供を流産してしまい結局この世にクローン人間が生まれることはなかった。
ちなみにこれは神戸が特命係に所属していた時に関わった最後の事件でもある。
そんな彼女が何故呼ばれたかというと…
「何故私を呼んだんですか?」
「あなたのクローン研究でこの世に甦らせたい人間がいるんですよ。」
「甦らせたい人間って…クローン人間は必ずしも同一の個体になるとは…」
いくらクローンといえど同じ人間を作ることなどできない。
そんなモノはSFでしかありえない。
それに日本では2001年より
クローン規制法が執行されて事実上クローン人間の製造は違法とされている。
それなのに何故…?
「何も完全なクローン人間を作って欲しいとは言っていません。
けどそれらを犯してでも欲しい遺伝子情報があるとしたらどうですか?」
それから部下の一人が嘉神郁子の前にあるモノを持ち出してきた。
それは死体。それも完全な白骨死体と化したモノだ。
さらにもう一人、車椅子の男も…
その男の名は岡崎。
先日の事件で彼だけは片山雛子の手により前もって脱出していた。
それはこれから行う実験に利用するために…
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