242:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 15:29:20.90 ID:EAF0Yir90
「………もし」
「生まれ変わることができるなら…」
「それが神に逆らうことであっても…」
「私はあなたのそばに」
「あなたと一緒にいたい」
「ああ、面影さえも 鮮やかに浮かぶ」
「あなたに会うことができたなら なんといえばいいのかしら」
そんな話をしている内に舞台はクライマックスを迎えていた。
そしてカーテンコールが鳴り響いた。
思えばこの舞台は45年前に終えるべきだった。
それが様々な人々の思惑により
こうして45年経ってようやく終演を迎えることができた。
「すべてが夢ならば」
「夢から覚めた時 あなたがいてくれたら」
すべてが夢ならば…
主演女優が最後のセリフを口にしてようやくこの舞台は終演を迎えた。
そう、このセリフの通りすべてが夢だったのかもしれない。
誰もが悪い夢を見ていた。
そしてその夢からようやく覚めることが出来た。
唯それだけのことだったのかもしれない。
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