240:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 15:23:27.33 ID:EAF0Yir90
一ヶ月後―――
「これより城南大学演劇部の公演を開催致します。」
あれから一ヶ月の時が過ぎた。
その日、城南大学演劇部による舞台仮面の公演が行われた。
その観客席には右京とカイトの姿があった。
中には内村部長の姿もあったがそれはこの際どうでもいい。
ところで何故彼らが大学の舞台を観に来たのか?
それは舞台裏にいる一人の女性が主な理由だ。
「まさか貞子さんがこの公演のアドバイザーを買ってくれるなんて思いませんでしたね。」
「いえ、そうでもありませんよ。
45年前の公演は事故により中途半端な形で終えてしまいましたからね。
彼女自身も未練を抱えていたはずです。」
実はあれから右京たちは貞子に頼んで
この城南大学演劇部のアドバイザーを引き受けてほしいとお願いした。
貞子も青春の思い出をあんな形で終わらせたくないとこうして請け負ってくれた。
ちなみに観客席には夫の遠山、それに高野舞や浅川陽一などあの事件の関係者も観ていた。
彼らも様々な思いを巡らせながらこの舞台を観ているのだろう。
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