227:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 14:53:33.36 ID:EAF0Yir90
「やはりそういうことでしたか。」
「杉下さん、戻って来たんですね。一体どこへ行ってたんですか?」
「この近隣にある小学校です。恐らく50年前に山村貞子が通っていた学校です。」
山村貞子の通っていた小学校と聞き思わずこの場にいる全員が驚きを見せた。
何故まだ貞子のことを調べる必要があるのかと疑問に思ったのだが…
「けど事件はもう終わったはずじゃないですか。今更何を調べるんですか?」
「先日僕たちはあの防衛省がProjectRINGを行っていた施設に立ち入りました。
ですがひとつだけ気になることがあります。それはある矛盾についてです。」
矛盾、右京の口から出たこの一言にカイトは首を傾げた。
そんな…この事件において何も矛盾なんてなかったはず…
それなのに何の矛盾があるのかと疑問を抱いた。
「水難事故。その記述があったことを覚えていますか。」
「そういえば…貞子が小学生の頃のことでしたよね…」
それはあの施設に入った時に判明したことだ。
小学生時代、貞子の同級生は水難事故に遭遇。貞子以外は全員死亡したとのこと。
この事実だけ聞けば確かに貞子の怪奇さを物語ることが伺える。
だがそんな中でカイトだけがこの話しに違和感を覚えた。
272Res/385.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20