210:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 14:09:16.61 ID:EAF0Yir90
「それよりもキミ…大丈夫ですか?手が震えてますよ?」
「だ…大丈夫ですって!俺若いし…杉下さん担いだくらいで根を上げたりしませんから…」
そう強がってはみたものの
これまでの疲労にロープをよじ登ったことでカイトの体力は最早限界寸前までなっていた。
もう限界が近い。息も途切れている。
急がなければ…
なんとしても抜け出なければと気力を振り絞りよじ登ろうとした。
「いざとなったら僕を降ろしてキミだけでも助かりなさい!」
「いいから俺を信じてください!必ず一緒に助かりますから!」
そんな時、天井から光が見えてきた。
どうやら終わりが見えてきたらしい。
あと少し…ほんの少し登れば上に出られる。それなのに…力が出ない…
そんなカイトの手が汗で滑り落ち…
もうダメだ…カイトはなんとか右京だけでも助かればと最後の力を振り絞って
天井まで上げようと試みようとした時だった。
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