右京「呪いのビデオ?」修正版
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203:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 12:46:27.97 ID:EAF0Yir90


「これを見なさい!!」


右京は貞子の眼にあるモノを近づけた。

それは何かの破片だ。いや、よく見るとそれは鏡の破片。

この破片はかつて大島の山村家で見つけたモノ。それを右京は貞子に押し付けたようだ。


「あ…がぁぁぁあ…!?」


それを見せつけられてなにやら苦しみ出す貞子。

そのおかげで二人の拘束は解けたが

一体これはどういうことなのかカイトにはさっぱりわからなかった。


「時刻が過ぎても俺たちは生きてる。
呪いは解けたんですね!けど…どうして貞子は苦しんでいるんですか?」


「簡単です。彼女の呪いが彼女自身に跳ね返っただけです。」


「跳ね返ったって…まさかその鏡で…?」


「先ほどのキミの言葉で確信が持てました。
僕はずっと気になっていました。
精神病院に入院していた倉橋雅美や岡崎は
『TVから貞子が出てきて殺しに来る。』と言っていましたね。
何故そんな事をするのか?それは貞子が念じて人を殺すことが出来る。
しかしそれは念写と同様に相手を直接見なければならない。
だからTVやガラス等の鏡面を使い直接殺しに来なければいけなかった。
しかしそれが逆にこちらにもチャンスとなった。
高野舞さんからも聞きましたが
15年前彼は水を使って貞子の怨念を水に溶かし出す実験をしていたそうですよ。
何故実験に水を使ったのか?
それは水がすべてを映しだしそして反映させる作用を持っていたから…」


昔からこんなことわざがある。


【人を呪わば穴二つ】


このことわざの意味は誰かを呪い殺せば、自らも相手の恨みの報いを受ける。

恐らく呪いのビデオはこれを利用したモノであるはず。

しかしもしもこのビデオの呪いに盲点があるとするならそれは唯一つ。

つまりこの呪いの大元なる人物たる貞子にも呪いが起きるということだ。

呪いのビデオが世に放たれてから15年。

いや、その前からこの貞子は人を呪い殺していた。

何故その報いを受けなかったのか?そんなはずはない。

呪いのビデオが関わったすべての人間に呪いを与えるのなら

それは貞子自身にも起こり得るはずだ。

その呪いは57年前の公開実験の記者の死から始まり大島の三原山大噴火。

それに45年前の劇団飛翔での呪殺。さらには15年前から始まった呪いのビデオ。

これらの呪いが今ようやくすべて貞子に振り返ってきた。

だからこそ貞子はこうして報いを受けるかのように苦しんでいた。


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