201:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 12:44:40.47 ID:EAF0Yir90
「僕たちはあなたについて色々と調べて回ってきました。
どなたも貞子さんについては同じ見解でした。
45年前の貞子さんはとても美しかったと…
劇団に入団して輝かしい将来を手に入れるはずだった。
しかし…それは出来なかった…
いつも彼女の前にはまるで厄病神の如く邪魔をする存在がいた。
それが…あなたですね!もうひとりの『山村貞子』さん!!」
「もう一人の?どういう事ですか!?」
「つまりはこういう事ですよ。山村貞子なる女性は二人いた!
ひとりは母親である志津子さんに似て美しい姿をした女性。しかしもう一人は…
ドス黒く、邪悪な意志を持った…そうあなたの事ですよ。
我々の目の前にいるもう一人の貞子さん!!」
貞子が二人いるという結論を出す右京。
もしも貞子が二人いるのなら…
一方は母親譲りの美貌に恵まれた美女。
反面、もう一人は不気味さと異能な力に悩まされ化物と忌み嫌われた影の女。
そんな二人はこれまでどんな生涯を送ったのか?
それは容易に想像することが出来る。
一方の幸せをもう一方が妬み恨みそして復讐を行った。
それこそが45年前の公演での出来事だ。
あれが影の貞子の力で行われたのならその動機も納得がいく。
つまりあれは嫉妬だった。それも他の誰でもない自分に対する嫉妬だ。
もう一人の恵まれた自分を不幸に堕とすことで復讐を果たそうとした。
だがそれはなんらかの理由で妨げられこうして井戸に閉じ込められることなった。
もしそうだとしたらこれはまさに自業自得としか言い様がない。
272Res/385.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20