右京「呪いのビデオ?」修正版
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185:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 11:02:38.53 ID:EAF0Yir90


「小菅さん、これはあなたの意思で行われているのですか?」


「ソウダヨ…コレハ…ボクノイシダ…」


「確かにあなたの意思なのでしょう。
しかし気になることがあります。それはビデオです。」


右京が指摘したのはビデオだ。何故媒体にビデオを選んだのか?

今ならDVDなり動画なりいくらでも映像媒体は存在するはず。

それなのに敢えてビデオにする理由は何なのか?


「それは自信がなかったからではありませんか。」


「自信がないってどういうことっすか?」


「確実性が欲しかったからですよ。
異なる媒体で呪いの複写を行いそれが有効なのかという自信がなかった。
だから当時と同じビデオテープを使った。
それは成功して吉野さんと小宮さんの二人は死亡した。」


呪いの媒体を敢えて今時のモノにしなかったことを指摘する右京。

それを聞いて何故そのことに拘るのかと思う小菅。

確かにこんなことを尋ねて何の意味があるのかと思うのも無理はない。

だが本題はここからだ。


「つまりあなたが行ったのは単なる再現でしかない。」


「恐らく研究半ばで行き詰まったのだと思われますが…」


「これが何を意味するのかわかりますか?」


「つまりそのビデオはあなたの子ではない。」


「もしもそのビデオに親が居るのならそれは山村貞子です。」


「あなたは単に真似事をしたにしか過ぎないのですよ。」


それが敢えて当時の再現をした理由だと告げる右京。

その言葉を聞いて小菅に変化が見受けられた。

小菅は自分の足元に倒れている山岸を見下ろした。

かつて拘置所で刑の執行を待つ自分を山岸がこのProjectRINGに誘った理由。それは…


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