184:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 11:00:04.37 ID:EAF0Yir90
「ワ…ガ…コ…」
「我が子…なるほど…そういうことですか。」
小菅が呟いた我が子という言葉。それに納得した様子を見せる右京。
かつて小菅はレベル4のウイルスを我が子として大事に扱っていた。
それはまさしく歪んだ愛情。
だがそのウイルスも現在はすべて処分されている。
そんな小菅が我が子と呟いた。それはつまり…
「そのビデオが新しいあなたの子供ですか。」
「ビデオが子供…そんな…」
最早カイトには理解出来る範疇ではなかった。
このビデオは大量殺戮の道具だ。
それを愛でているこの男は単なる異常者でしかない。
小菅を前にして嫌悪感を募らせるカイト。
右京がこの男に対して嫌悪感を抱いても無理もないことだとようやく理解した。
「小菅彬!お前を逮捕する!」
そんな小菅の腕を取り押さえて逮捕しようとするカイト。
だがそうはならなかった。
小菅はカイトに取り押さえられる前に逆にその身体を吹っ飛ばしてみせた。
「うわっ!?」
瞬く間に吹っ飛ばされるカイト。
その怪力はあまりにも常人離れしていた。
「キミハヒドイナ。ボクハオンビンニススメタイノニ…」
「ふざけんなよ…これのどこが穏便だよ…」
「マッタクウルサイナ。コレダカラニンゲンハ…」
そんなカイトを煙たがる小菅。
それから小菅はカイトを無視して右京に視線を移した。
右京もまたそんな小菅に対してあることを質問してみせた。
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