183:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 10:59:22.93 ID:EAF0Yir90
「確かに彼は生存者です。しかし彼は…」
「恐らく彼こそがこの惨事の元凶…」
「何故なら彼は小菅彬。
かつてレベル4のウイルスを世に広めようとした張本人ですからね。」
この目の前にいる男こそが小菅彬。
それを聞いてカイトはすぐ身構えてしまった。
見れば焦点の合っていない目つき。
さらに生気のない顔つき。どれを取っても小菅の状態は尋常ではなかった。
「マサカ…スギシタサンガクルナンテ…コレモウンメイッテヤツカナ…」
「御託は結構。それよりもこの惨状について説明して頂けますか。」
いつもは誰に対しても紳士的な右京も
かつて都内で大量殺戮を起こそうとし、
かつての相棒だった亀山薫を危うく死ぬ危険に合わせることになった
小菅に対しては口調がどうにも荒げていた。
そんな小菅も右京の反応を見るなりニヤニヤと気味の悪い笑顔を浮かべていた。
そのやり取りを見てカイトは小菅を不快に思った。
この惨事の何がそんなに面白可笑しいのかと…
それから小菅は懐からビデオを取り出しこう呟いた。
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