162:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 09:13:16.27 ID:EAF0Yir90
「さて、これはどういうことか説明してもらおうか。」
ビンに詰まった白いモノをポリポリとしかめっ面で噛み砕く強面の男。
警視庁主席監察官の大河内春樹。
いつもながら不機嫌な大河内だがそれには理由がある。
「特命係のお二人は謹慎処分が下されているはずですが何故この場にいるのですか?」
そのことを問われて思わず気まずくなるカイト。
当然だ、主席監察官が目の前に居るというのに謹慎中の自分たちが外を彷徨いている。
これを怪しまない監察官がどこの世界に存在するだろうか?
だが右京はこれを些細なことのように振る舞い
大河内もそんな右京の態度に慣れきっているのか半ば諦め気味だ。
それから右京たちはこれまでの経緯を大河内に説明。
だがそれはあまりにも理解を超える内容だった。
「つまり呪いのビデオとやらが殺人の道具に使われた。
それはサブリミナル効果を使った疑いがあり
そんな危険極まりないモノを防衛省が関与していると?」
今の話を要点だけまとめてみせた大河内。
だがこれでもまだ理解の範疇を越えるものだ。
そもそも政府の役人がオカルトじみたモノを開発するなどありえない。
大体サブリミナル効果で人が死んだ話など前例がない。
とてもじゃないが信じろという方が無理だというのが大河内の見解だ。
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