153:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 08:58:35.75 ID:EAF0Yir90
『雛子…貞子を蘇らせろ…どんな手を使ってもだ…』
それは悪夢だった。
父は今際の際にも貞子を追い求めることをやめなかった。
それどころか今度は娘の自分に後を託そうとしていた。嫌だ…冗談じゃない…
そのことを何度も拒否した。
そんな得体の知れないモノをどうにかするつもりはない。
しかしそれは自らの一存だけで拒否できるものではなかった。
『既にProjectRINGは始まっている…最早誰の手にも止められない…』
既に事は自分では手に負えないほど根深いモノになっていた。
父以外の人間も山村貞子の有用性に気づき始め、あることを実行しようとしていた。
最早それを止める手段は無いに等しい。
そのため父の死後も協力せざるを得なかった。
吉野賢三の死、あれは雛子の仕業ではない。
その連中が吉野賢三を亡き者にしようとビデオを流したようだ。
それを雛子が知ったのは吉野賢三が亡くなる直前だった。
そのため急いで彼の死を確認しに行った。
だがそこで偶然にも杉下右京に気取られるのは計算外だった。
272Res/385.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20