152:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 08:58:04.53 ID:EAF0Yir90
『呪いの…ビデオ…だと…』
ある日、川尻という医者が訪ねてきた。
死んだ貞子があるビデオを世に広めていたとの話しを父に告げた。
それは当時学生だった雛子も耳にした噂だ。
見たら1週間後に死ぬ呪いのビデオ。
馬鹿げた話だ。こんなオカルトをあの父が信じるはずがない。
だが父はちがった。
『そうか…貞子が…そうかそうか!ハハハハ!!』
そのことを告げられた父は高笑いしながら狂喜した。
あの貞子が遺産を遺してくれた。
それは今まで悲観に暮れていた父にとって朗報にも等しいものだった。
同時に雛子はさらに父親を恐怖するようになった。
それから父は人を集めて何かを始めた。
その詳細は娘の雛子にも一切告げずに秘密裏に進めていた。
だがその最中に父は病に倒れた。
それから医師により余命間近と宣告されて父は愕然となった。
無理もない。不治の病を告げられて父は正気に戻れたようだ。
もう貞子を求めることはやめるだろう。
これでようやく…父は…それに自分は貞子という亡霊から解放される。
そう安堵していたが…
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