150:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 08:57:04.97 ID:EAF0Yir90
「話は以上ですか?」
「はい、今のところはこのくらいですね。」
「まったく…
いきなり事務所まで乗り込んできて
呪いのビデオがどうだの父がそれに関わっていたなど妄言は充分聞きました。」
「それと杉下さんたちが亡くなったら
お葬式に出席してお線香くらいは上げてあげるのでどうかご安心なさってください。
それではどうかお引き取りください。」
そんな嫌味を告げて雛子は右京たちにこの場から退席を促した。
さすがに令状も無しではこの場にはいられない。
結局連れられてきた伊丹たちは走るようにさっさといなくなったが
去り際、右京はこんなことを告げた。
「片山議員、僕はあなたがこの件に深く関わっているとは思いません。
ですが今すぐになんらかの対応を行ってください。これは下手をすれば大事になりますよ。」
こうして伊丹たちに続いて右京とカイトもこの場から退席した。
それから右京たちがいなくなったことを見計らい
雛子は自らのデスクに腰掛けてようやく落ち着けた。
呪いのビデオ…山村貞子…それに父親…
相変わらず妙なことにばかり首を突っ込んでくる男たちだと特命係を忌々しく思う雛子。
そんな雛子だがあることを思い出していた。
今は亡き父との思い出だ。
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