145:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 08:49:40.14 ID:EAF0Yir90
「57年前の三原山大噴火、あの災害で島の南側にいた人物で助かった生存者が4名。」
「山村貞子、叔父の山村敬、父親の伊熊平八郎、それともう一人…」
「当時、山村家の旅館に宿泊していた片山擁一。」
「ご存じですよね。片山議員のお父さまですよ。」
それは大島に行った時に陣川のいた駐在所にて明らかになった事実だ。
片山擁一といえば片山雛子の父親にして長年外務大臣を務めていた政治家だ。
父親である片山擁一と貞子に思わぬ接点があったことを明らかにされた雛子。
その瞬間、雛子にわずかながらの動揺が走った。
「お父さまは貞子の存在を知っていた。それは間違いないはず。
そのことを娘である片山議員が存じ上げていたかどうか僕にはわかりません。
ですがこれである仮説が成り立ちます。」
「仮説とは何ですか…?」
「お父さまが貞子の力を政治に利用しようとしたのではないかということです。」
異能なる貞子の力。それを政治に使う。
確かにもしそんな力が手に入ればそれは政治家が有用出来るかもしれない。
たとえばの話しだが対立する政敵がいたとする。
その政敵を異能の力で葬れば己の手を汚さずに抹殺することが可能だ。
しかしこんなのは夢物語だ。そんなことがあるはずは…
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