14:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 00:33:23.78 ID:EAF0Yir90
「ええ、不満です。」
「杉下…また現場に居たそうだな。今度という今度は…」
「お叱りは後ほど、
今回の被害者である吉野さんは
15年前に急性心不全で亡くなった4人の若者の急性心不全の病死を調査していました。
そして吉野さんご自身も転落する直前に急性心不全で亡くなっている。
それに同僚の方まで…
この一件を事故死で処理するのはあまりにも不可解、調べる必要があると思いますよ。」
「黙れ杉下!捜査に口を挟むな!」
「ちなみに被害者の吉野さんはTV局の人間です。
マスコミがこの事件をただの事故死として扱うとは僕には到底思えませんがね…」
同じく伊丹たちと共にこの場に叱責されていた右京とカイト。
黙れと言われても黙らないよなと心の中で呟くカイトを尻目に話を続ける右京。
本来なら内村は右京の話になど耳も貸したくないが
指摘されたようにマスコミに嗅ぎ回られては面倒なのは確かだ。
そこで部下の伊丹たちに小宮を死なせた懲罰の如くこの事故の捜査を担当させた。
ちなみに特命係はいつものごとく謹慎を命じられたのだが…
全員が退室する直前、内村はもう一度被害者の身元を確認していた。
「ひとつ聞くが転落事故で死んだのは吉野賢三という男なのか?」
「そうですが…それが何か…?」
「いや、なんでもない。下がれ…」
どういうわけか顔色の悪い内村。
右京たちが部屋を退室した後もなにやら思いつめた表情をしていた。
そんな内村の机の上にはある舞台のチラシがあった。
それは城南大学で開催される『仮面』という舞台の公演だった。
あの内村が舞台に興味あるのは少々疑問を抱いたが
さすがに今の興奮状態の内村に問うのは面倒だと思いさっさと退室した。
272Res/385.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20