130:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 07:40:57.16 ID:EAF0Yir90
「じゃあもうここに山村貞子はいないんですね。
よかったぁ!安心したら腰が抜けちまった…ハハ…」
「よかねーよ、ほら立て。さっさと行くぞ!」
「行くって何処へ?」
「どうせお宅らの事ですから何か事件の情報を掴んだんでしょう。
正直我々はこの事件をどう捜査すべきか恥ずかしながら皆目見当も付きませんのでね…
こうして警部殿の動向を探ってたわけですよ。」
「利用出来るものはなんでも利用する、それが捜査一課のモットーだ!」
「いや…そんなモンをモットーにしてるの先輩だけだから…」
「いいから早く行くぞ!こんなところにいると亀山菌が移る!」
「俺だってお前のツラなんざ二度と見たかねえやい!」
相変わらず憎まれ口の応酬を続ける亀山と伊丹。
その光景はかつてを知る人間ならどこか懐かしくも思えなくもない。
それはさて置き、伊丹たちがいるのなら都合がいい。
これより彼らを加えてある場所に向かうことを決めた。
「それでは僕たちもそろそろお暇しましょう。
お騒がせしてすみませんねぇ。亀山くん、それに美和子さん。」
「いえいえ、そんな。大して役に立ったかどうかもどうかもわかりませんけど…」
「もし人手がいるなら手伝います。サルウィンから戻って身体を持て余してますからね!」
捜査の協力を試みようとする亀山と美和子。
だが関係者でない二人をこれ以上関わらせるわけにはいかなかった。
「いえ結構、既に一般人であるキミを巻き込むわけにはいきません。
そのお気持ちだけで充分ですよ。
それよりもこの件はすぐにでも忘れてください、あなた方の命に係わります。」
「わわかりました。
右京さんの言う事に間違いはないですからね。捜査の方は頑張ってください!」
こうして右京たちは亀山のマンションを去って行った。
そんな彼らの立ち去る姿を見送る亀山と美和子だったが…
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