124:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 07:29:25.29 ID:EAF0Yir90
「彼女が失踪する直前、ヤクザから拳銃を購入していたと同僚記者が証言していました。
その理由は恐らく婚約者を殺した相手に復讐するため。
だから帝都新聞では未だに彼女の存在がタブーとして扱われているんです。」
「誰かを殺そうとしたってまさか…」
「それで美和子さん、彼女は何処に行くのか行先を言ってはいなかったのですか?」
「ええ、一応言ってたいたそうですよ。ただ…」
「ただ…どうなされましたか?」
「その行先なんですけど…確か劇団だと言ってたそうですよ、名前が…」
その劇団の名前は飛翔だった。
つまりこういうことだ。
45年前、宮地彰子は貞子を殺害しようとした。
ヤクザから購入した拳銃はそのために使用したのだろう。
だが彼女の消息は今も途絶えたままだ。それどころか劇団飛翔の人間も…
「やはり彼女も劇団飛翔のメンバーと一緒に…」
「間違いないでしょうね。
宮地彰子と飛翔の劇団員は何らかの事件に巻き込まれてしまい…
恐らく全員亡くなられたのだと思われます。」
失踪した宮地彰子と飛翔の劇団員たちが今も生きているという可能性は低い。
恐らく45年前に死亡したとみて間違いないはず。
それが誰の手によって行われたのかは一目瞭然だ。
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