118:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 07:24:47.65 ID:EAF0Yir90
「注目すべき点は内村部長がスピーカー越しで聞いたあの言葉です。」
「それって確か…
『的中!』…『的中!』って言葉の事ですか。
確かにおかしいですよね。これって何なんでしょうかね?」
「えぇ、気になって調べてみたんですよ。そしたらこんなモノが出てきました。」
そう言うと右京はある一枚の紙をカイトに見せた。
それは帝都新聞社の一枚の新聞記事であるが日付を見てみると1956年となっていた。
記事には一面でデカデカと右京たちが気になる文が掲載されていた。
その文とは…
―インチキ超能力者、実験中に人を殺す!?―
という見出しが載っていた。
記事の内容は二人が南箱根療養所で出会った伊熊平八郎が
山村貞子の母、志津子による超能力の公開実験についての記載であった。
その記事によると山村志津子は千里眼による超能力で様々な実験を衆目の前で
成功させるがある一人の記者が『インチキ!』と疑いの声を掛けた。
その言葉にショックを受ける志津子だが次の瞬間…その記者は急に苦しみ出して倒れた。
死因は急性心不全。
一応捜査は行われたが事件性は無いということで
志津子は逮捕されずに事故死として片付けられた出来事との記載だった。
「杉下さん…この記事って…」
「帝都新聞が57年前に発行した新聞です。
まぁこれは当時の記事をコピーした物ですが…
気になるのはこの文面です。ここを読んでください。」
その記事には以下のようなことが記されていた。
『実験にはサイコロを使いどんな目になるのかを当てるかを行う内容であった。』
サイコロ、確かビデオの絵にそれがあったはず。
つまりサイコロの絵は志津子の公開実験だった可能性が高いわけだ。
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