113:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 07:17:08.98 ID:EAF0Yir90
「どうしたらいいんだ…?」
最早どうすることも出来ない。
このままなら自分はビデオの呪いで死ぬだけ。
あのビデオの呪いは本物だ。それは自分も認めている。
それならどうしたらいい?ビデオの呪いを解決させる手段は…
「複製して誰かに…見せるしかないか…」
既に答えは出ている。
右京はその答えを否定しているがそれでも早津はこの方法を使って助かった。
それならば…
思い立ったカイトは紙と鉛筆を用意して絵を描こうとした。
それは先日、早津が偶然にも自分たちに行った方法だ。
呪いの絵を描いてそれを他人に見せて貞子の呪いを解く。
だが…呪いを解くにしても誰に見せるべきか…
見せた相手は呪いが降りかかるはず。それをわかっていながら見ようとする者はいない。
しかしそのことを伝えなければどうだろうか?それなら相手に見せても問題はない。
こうして呪いの解き方を自分の解釈で次々と解決していくカイト。
その様はまるで悪魔がとり憑いたかのように冴えていた。
それでは最後の問題だ。
「これを誰に見せたらいい…?」
問題は死ぬ相手を選ばなければならない。
この絵を見た人間には死んでもらう必要がある。
何故ならこんな厄介な呪いを他に撒き散らせるわけにはいかない。
だからこの呪いは小規模な犠牲で済ます必要がある。
そしてその小規模な犠牲は誰が好ましいか?
恋人の悦子?相棒の右京?それとも仲の悪い父親?どれも論外だ。
そうなれば死なすべき相手はいない。いや、そんなことはない。
この確実に死に至らしめることが出来る行いを有効に活用する方法があるとしたら…
そしてこの方法を本来用いるべき者がいるとしたらそれはまさしく…
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