長富蓮実「ザ・ラストガール」
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1:名無しNIPPER[saga]
2018/03/20(火) 23:21:26.83 ID:ADOWH1/M0
  「うーん……歌は上手いんだけどね」


「だ、ダメでしょうか……?」


  「なんというか……その……」


「……」


  「現代っぽくないんだよね」


「現代っぽくない……」


  「あのね、はっきり言うわ。センスが古い」


「……古い……」


  「ええ。のど自慢やってるんじゃないのよ。オーディションなのよこれ」


「そんな、私はこの歌が本気で……」


  「いや、僕は悪くないと思うよ? ただやっぱり……」

  「その路線で今時やっていけるかというと……どうかな?って感じ。悪く思わないで!ねっ」


「……そうですか……」


  「とにかく、結果は後日お知らせします。お疲れ様でした」




「はい。 ……ありがとうございました」


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2:名無しNIPPER[saga]
2018/03/20(火) 23:24:05.54 ID:ADOWH1/M0
 



   憧れの季節は、もう終わり
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2018/03/20(火) 23:29:43.53 ID:ADOWH1/M0
 
外に吹く風の音は、先ほど、部屋へ入った頃よりは弱まったような気がします。

日は少し傾き、窓に差し込む柔らかな橙が長い廊下に映りこみ、足元を照らしてくれます。
私の心もまるで夕暮れ気分……
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2018/03/20(火) 23:38:37.82 ID:ADOWH1/M0
──────

私の母は、若いころからアイドルが大好きでした。
当時一世を風靡し伝説とまで言われた彼女たちのことを母は心から尊敬し、
彼女たちの歌は今でも全て歌えると自慢げに語っていました。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2018/03/20(火) 23:46:26.84 ID:ADOWH1/M0
一方で、私の趣味が「古臭い」の一言で片付けられてしまうのは、今に始まったことではありませんでした。
小学校、中学校と進むにつれて、クラスメイトたちが少しずつ流行の音楽を追いかけ始めると、私はちょっぴり奇妙な目で見られるようになりました。
私自身も、母が聞いていた歌たち以外の音楽に詳しいわけではありませんでしたし、
周りが音楽の話題を始めるようになるまで、特に自分からアイドルソングの趣味について語ったこともありませんでしたが、
それでも常に新しい流行を捜し求め、この間まで大好きだと話していたもののことをしばらくすればすっかり話題にしなくなっていく友達の前では、
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2018/03/20(火) 23:50:39.73 ID:ADOWH1/M0
短いけど切ります


7:名無しNIPPER[sage]
2018/04/02(月) 21:00:15.93 ID:q34uJ+Wdo
待ってる


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