76:1[saga]
2018/03/25(日) 13:28:27.33 ID:CE9RRJAi0
65.次の日
私たちは指定されたレストランで、先に着いて試験勉強をしていた。唯先輩の勉強嫌いは心配するほどではなく、単に興味がないからやっていないだけのように見えた。多分唯先輩は、はまり込めばすごいところまで行ってしまうのだろう。
「唯先輩、数学強いですよね。理科も。意外なんですけど理系科目好きなんですか?」
唯先輩は首を傾げながら、
「うーん、社会とかよりは好きだよ。勉強したいとは思わないけどね!」
「ですよね〜」
私の方は試験範囲の勉強は終わっていたので、だらだらと社会の用語を眺めていた。ひどくつまらない。唯先輩の言う通り、理系科目の方が楽しいかもしれない。
「あ、有馬さん」
と、あと1人。中年くらいの男性が、有馬さんと並んで歩き、談笑している。有馬さんは私たちに気づくと手を振って会釈し、私たちの席までやってきた。
「勉強中だったかな?」
「はい、もうすぐ定期テストがあるんです」
「あはは、大変な時期に呼んじゃったね」
私たちがノートを片付けていると、
「こちら、高柳さん。武士の先生だった人だよ。今はコンクールの審査員をしてるんだ」
「初めまして、高柳です。早速本題に入らせてもらうけど……」
高柳さんは私たちに便箋を差し出した。
「君たちを、全国バンドコンクールに招待したいと思ってるんだ」
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