75:1[saga]
2018/03/25(日) 13:17:56.84 ID:CE9RRJAi0
64.
親には唯先輩本人から連絡させて、幸い警察には連絡していなかったようで大事にはならなかった。今はその学校からの帰り道だ。
「言い訳を聞きます」
「えーと……眠くなっちゃってぇ〜」
唯先輩はうとうと音楽室で居眠りしていたら、寝過ごしてしまったとのことだった。
「子どもですか」
「子どもだもん!」
まあ確かに。唯先輩は子どもだろう。
唯先輩は私の隣で柔らかく笑っていた。
「何が可笑しいんですか?」
唯先輩はぽかーんと私を見て、
「久しぶりだなぁって思って」
「…………?」
「最近、他の人と一緒にいることが多くて、梓ちゃんと遊べてないなぁって思ってたんだよ。だから嬉しいんだ〜」
「……子どもですか」
その時、唯先輩の携帯電話が鳴った。
「有馬先生だ」
有馬さんにはさすがに連絡は行ってないと思うけど。唯先輩は電話をとった。
「有馬先生、久しぶりです。うん、明日ですか? 大丈夫だよ。梓ちゃんも? りょーかいです」
唯先輩は電話を切ると、
「有馬先生が、私と梓ちゃんに用があるから明日の昼に駅前のレストランで会おうって。大丈夫だよね?」
「予定はないですけど、定期テスト前ですよ?」
「大丈夫だよ、私はいつも勉強してないから」
全然大丈夫じゃないですね。明日、土曜はその用事にプラスして2人で試験勉強をしよう。日曜日も費やせば大丈夫だろう。
その前に、
「唯先輩は、敬語の勉強をしたほうがいいと思います」
私は前から思っていたことを、やっと言えたのだった。
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