22:1[saga]
2018/03/20(火) 21:42:34.71 ID:NiGcwUvh0
19.梓side
唯先輩を日当たりのいい窓際に寝かせて、私の上着をかけた。タオルで汗を拭いてあげる。
唯先輩は、演奏を始めて30秒ほど、何事もなく演奏をしていた。それから突然、意識が演奏から離れ出し、遂には手が止まり、意識も失ってしまった。
無理、させちゃうんだろうな……
私は、迷わずにはいられなかった。唯先輩の苦しそうな顔。私はそんなの、見たくなかった。
私は春の運動部の威勢のいい声を聞きながら、ずっと唯先輩の手を握っていた。
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