21:1[saga]
2018/03/20(火) 21:40:11.26 ID:NiGcwUvh0
18.唯side 練習中
ーー近寄んないでくれないかな、バカが移るから。
ーー天才はいいよね〜私たちのこと見下してるんでしょ。
罵詈雑言。支離滅裂な言葉が私の頭の中をかき回す。
ーーまた男フッたの? 何人目よ。
ーー話しかけないで!
私は1人だ。孤独。孤独。孤独。孤独……
「唯先輩!!!」
あったかい感触。梓ちゃんが、倒れそうになった私を支えてくれたみたいだった。
『発作』は起こった。
心臓が激しく鼓動する。汗がふきだす。意識が飛びそうになる。身体が震える。息が荒い。苦しい。
私は梓ちゃんにしがみついた。梓ちゃんは私を強く抱き締めてくれた。でも、
あ、ダメだ……
私は意識を失った。
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