17:1[saga]
2018/03/20(火) 21:28:25.22 ID:NiGcwUvh0
15.
「お姉ちゃんは、とっても寂しい思いをしてると思うの。私はお姉ちゃんのことを1番近くで見てきたから、苦しんでる姿も1番見てきた。でもね、」
今までごちゃまぜな感情で強く拳を握っていた平沢さんが、優しく私の手を握った。
「最近、お姉ちゃんが楽しそうなの。それでね、話を聞いたらお友達が出来たって自慢してきたんだよ? お友達って梓ちゃんのことだよね」
自分でも顔が赤くなってるのが分かる。なんだか私も唯先輩と同じような気分でいた。なにせ私にも、友達はいないから。
「お姉ちゃんのこと、よろしくね。私のことも、憂って呼んでくれていいよ?」
「う、い?」
「えへへ、そうそうそんな感じで!」
憂は楽しそうに私を見ていた。私も憂につられて笑ってしまう。
唯先輩のおかげで、私にも1人友達ができたのだった。
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