【ガルパン】みほ「コンプレックスの檻の中で」
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9: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:50:56.75 ID:f2yML0Is0
次の休日、みほとエリカは町に出かけた。
それは周りからは親友同士に見えただろう。
昔の2人では考えられないくらい近い距離で、買い物したりお茶したり、所謂普通のデートを楽しんでいた。

その後、いつものようにみほの家に行くと、エリカがいつもとは違う表情で切り出した。


10: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:51:50.77 ID:f2yML0Is0
エリカ「みほ、私たち、このままじゃいけないと思う。」

みほ「え……?エリカさん……?」

みほは頭でそれを理解していたが、理解したくなかった。
以下略 AAS



11: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:52:30.87 ID:f2yML0Is0
エリカ「はっきり言うわ。このままだと私たちはお互いに依存しきってしまう。そんなの、支え合っているとは言わない。」

エリカの厳しい言葉に、みほはうつむく。
厳しい言葉が正しいだけに、みほはなにも言えなかった。


12: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:53:08.81 ID:f2yML0Is0
エリカ「分かっているんでしょう?この関係は私たちが望んでいたものじゃないってこと。」

「その通りだ。」とみほは思った。
みほがエリカに抱いていた感情は、もっと暖かくてキラキラと輝いていたものであったはずだ。
決して冷たい檻の中でお互いの傷を舐め合うようなものではなかったはずだ。
以下略 AAS



13: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:54:18.93 ID:f2yML0Is0
みほ「でも、私……。」

エリカ「大丈夫、私がついているわ。」

エリカに優しく抱きしめられたみほはそれでも消えない不安感に怯えていた。
以下略 AAS



14: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:55:34.93 ID:f2yML0Is0
みほ「ごめんね、エリカさん。私に付き合わせちゃって。もう大丈夫だよ。」

エリカ「みほ……。」

みほが出した結論は逃げることだった。
以下略 AAS



15: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:56:44.01 ID:f2yML0Is0
エリカ「ふざけないで!私からも逃げるつもりなら、私はあんたを絶対許さないから!」

みほ「逃げるなんて……そんな……。」

エリカ「あんた前に言ったわよね?『同じ』だって、『気持ちがわかる』って!だったら私があんたのことわからないわけないでしょ!」
以下略 AAS



16: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:57:34.01 ID:f2yML0Is0
エリカ「私が強い?バカじゃないの!あんたに嫉妬して!隊長のようになれない自分を責めて!それに堪えきれなかった私が強いわけないでしょ!」

みほ「だったら!だったら……なんで私と一緒にいてくれないの?エリカさんとなら私……。」

エリカ「みほ、目を覚ましなさい。そんなの自分たちを苦しめるだけよ。今ならまだ間に合う。」
以下略 AAS



17: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:58:30.70 ID:f2yML0Is0
エリカ「みほ、お願い。わかって。」

エリカは何度も何度もみほに近づいていく。
以前自分がされたように、みほに力を与えるために抱きしめようとする。
その度にみほに拒絶され、ベッドにぶつかり、机にぶつかり、ついには怪我をしてしまうが、それでも諦めない。


18: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/03/20(火) 23:59:35.53 ID:f2yML0Is0
みほ「もうやめて!もう嫌だよ!エリカさんを傷つけたくなんてない!」

泣き崩れたみほを今度こそ抱きしめる。
みほはまだ逃れようと身を捩るがエリカがそれを許さない。

以下略 AAS



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