5:1[saga]
2018/03/17(土) 23:50:05.86 ID:Kkr9l5xs0
2.
「りっちゃーーん」
ドラムのお手入れをしてるりっちゃんは、私のほうを見ずに空返事をした。
「あずにゃん遅いねーー」
「ん、梓なら職員室で見たぞ?」
澪ちゃんも澪ちゃんで、ノートと睨めっこしている。新しい歌詞作りだろうか。
「えーじゃあ、私職員室見てこようかな」
「普通に待ってればいいんじゃないか? まだ言うほど経ってないけど」
「でもね澪ちゃん、私はひまなのです」
「じゃあ歌詞作り手伝ってくれないか……?」
私はだらーっと長椅子の上で横になっている。あずにゃんがいないとひまだなぁと思いながら、それに何かがおかしいような気がしながら。
「私、いってくるよ!」
澪ちゃんが何か言っていた気がするけど、聞き終わる前に私は部室を駆け出ていた。
69Res/77.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20