25:1[saga]
2018/03/18(日) 00:11:57.28 ID:61wO2nel0
23.同日夜
「憂ちゃんの武器は日本刀?」
ムギちゃんはあったかいお茶をコップに注ぎ、私と憂に差し出した。
「はい。ちょっと私には大きいんですけど」
「それでも昨日、とっても上手に扱ってたわよね」
「えへへ、そうですか?」
憂は照れたように頬をかいた。とてもおいしそうにお茶を飲んでいる。
「紬さんの武器は何ですか?」
「私は……何ていうのかな、大きい括りで言うなら鞭って感じかしら。憂ちゃんが近距離なら、私は中距離での攻撃が合ってるわ」
『紬の武器はいろんなオプションがついてるんだ。鞭で直接叩くより、鞭から出る火薬を使って攻撃することが多いよ』
私にはよくわからなかったけど、多分一緒に戦う内にわかっていくだろう。
「へえ、じゃあ私が攻撃の主軸で、紬さんが私の後ろからカバー、それでお姉ちゃんが後方支援って感じですね」
「ごめんね、憂ちゃん。危ないポジションを任せちゃって」
「いえいえ、大丈夫です。これから一緒に戦う内に連携が取れてくれば、私が危なくなっても助けてもらえると思ってますから」
「憂! 任せといて!」
「うん! 頼りにしてるね!」
それで私の武器はーー
そう言おうとした時、きゅうべえがピクッと反応した。
『来たよ。突然来るから気をつけて!』
「ムギちゃん、コップどうする?」
「大丈夫、すぐ片付けるわ」
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