77:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 21:07:00.14 ID:fJcnikaq0
「早耶を好きでいてくれる人を幸せにできるのがアイドルだって思ってたんです」
私は黙って頷く
「でも……でもぉ……早耶が幸せじゃないと、誰かを幸せにはできないんですかねぇ……」
78:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 21:13:51.11 ID:fJcnikaq0
投票日の翌日、いつも通り出社すると早耶に元気な挨拶をされた
「おはようございまぁす」
「ああ、おはよう」
79:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 21:24:16.65 ID:fJcnikaq0
今日は早耶がレギュラーのバラエティ番組の収録がある
「早耶、気持ちを切り替えていこう」
とりあえず発破をかけてみるが
80:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 21:38:22.94 ID:fJcnikaq0
そこそこ有名な芸人さんが司会を務めるこの番組
早耶を上手に弄ってくれるので、いつもなら安心して見ていられるはずだった
今回も良いところでフリが来たのだが、早耶の反応はそれはもう酷くて、まるで素人のようだった
81:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 21:49:08.90 ID:fJcnikaq0
早耶がいる楽屋に向かいながら、考える
私は早耶にどう接したら良いのか?
怒る、それとも諭すか……
82:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 22:02:15.62 ID:fJcnikaq0
「早耶、お疲れ様」
私の声に、一瞬びくりと体を震わせるが、平静な態度のままで
「お疲れ様です。早耶、疲れちゃったので早く帰りましょお?」
83:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 22:10:42.64 ID:fJcnikaq0
臆病な私は早耶の言葉をそのまま受け止めた
「わかった、じゃあ少し休養をとろう」
私がそう言うのは予想外というように、早耶はぽかんと口を開けていた
84:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 22:21:41.45 ID:fJcnikaq0
「そう……ですか、貴方にも早耶は必要ないんですねぇ」
私にも、とはどういうことだ
「早耶、それだけじゃわからない。説明してくれないか?」
85:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 22:27:52.94 ID:fJcnikaq0
「アイドルを辞めたいのか?」
「いいえ。楽しいですし、可愛い衣装着るのはとっても嬉しいですよぉ」
「ファンの方たちは好きか?」
86:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 22:39:46.72 ID:fJcnikaq0
「やっぱり休養はなし。ばりばり働いてもらう」
「あ、結局止めるんですね。仕方のないプロデューサーさんですねぇ」
「まぁね、早耶が止めてほしいって顔してたから、考えを改めたんだ」
87:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 22:40:24.93 ID:fJcnikaq0
読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
今日はおしまいです
続きは明日の夜から
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