少年「俺のクラスは亜人だらけ」
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45:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/21(水) 13:59:31.88 ID:lomSQdP90
「大丈夫ですか?」

俺を止めたもの。それは氷だったらしい。

一瞬で俺の体と窓枠をつなぎとめた氷に命を救われた俺は助けてくれた女性。

肌が白く、銀髪の秀麗皎潔然の美人だが表情と声の抑揚に乏しい彼女は風紀委員長、ヒョウカと名乗った。

差し出されたアツアツのホットミルクを啜っていると、ヒョウカは俺の横にちょんと腰かけた。

ヒョウカ「大変でしたね。新入生」

少年「はい…いったいあれはなんなんですか?」

奇人変人集団。ヒョウカによって凍らされた連中の正体は。

まさか変なカルト集団?

ヒョウカ「生徒会です」

―――生徒会?

こっちの世界の常識に乏しい俺でもわかる。生徒の代表で部活動を取り仕切ったり、生徒と学園の間の折衝を行ったりする団体。

ヒョウカ「あれが? と言いたそうな顔をしていますね。意外かもしれませんが、あれでも他の追随を許さないほどに優秀な能力を持つのです」

あくまで能力は、ですが。とその後に付け加えたことから生徒会がどのような扱いを受けているのかが分かった。

ヒョウカ「平穏な生活を送りたければ関わらない方がいい人種ではあります」

その時、ヒョウカの顔が少しだけ笑ったように見えた。

気のせいかもしれない。もしくは眉をひそめたのかもしれない。どちらにせよ変化に乏しく一瞬だったため判断のしようがなかった。

「委員長。対象の運びだし完了しました」

部屋の中から氷漬けにされた人達を運び出している人達の内の一人がこっちへやってきた。

鼻の長い仮面をつけていて、黒い翼が生えている。学園長とは隠れてる部分が逆だな。

ヒョウカ「ご苦労様。では貴方、部下に送らせましょう」

少年「いえ、そんなご迷惑なこと」

「いや、見たところ顔色が悪い。倒れたらいかんだろう。迷惑じゃなければ送らせてくれ」

声は低く、重く響くが安心感を覚える。悪い人ではないのだろうと感覚で思わせるそんな声だった。

少年「それじゃあ、よろしくお願いします」

カルラ「俺はカルラ。見ての通り鴉天狗だ。何か疑問や相談があれば遠慮なく話しかけてきてくれて構わない」


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