232:亜人好き ◆HQmKQahCZs
2018/12/14(金) 11:49:39.63 ID:y8iP/2u10
目を覚ます。今度はしっかりと覚えていた。
「今度は慌てないで、お話をしましょう」
俺の耳元で聞こえる声。誰かが俺の両肩に手を置いて、耳元で囁いていた。
「ほら、諸悪の根源はあそこにいるから」
右肩にあてられた手がすっと伸びて指をさす。
指された先には先ほどのローブを着た謎の人がロープでぐるぐる巻きにされていた。そしてその横には同じくロープでぐるぐる巻きにされ、猿轡を噛まされ、鉄球のついた足枷を着けられている悪魔もいた。
「さっきは御免なさいね。誤解で悪気はないのよ。もちろんあなたに対する非礼は詫びるわ。だからお話だけでも聞いてくれないかしら?」
少年「………わかりました」
あのローブの人から渡されたハンカチで意識を失ったんだ。その上混乱して飛び降りまで。
いったい何を盛ったんだ?
「この前使った幻覚剤がちょっぴり残ってたのヨー」
………信用できそうにない。
「セルリアのことを信用できないのは私たちも一緒」
「ひどいヨー」
「普段の行動を顧みてください」
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