少年「俺のクラスは亜人だらけ」
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229:亜人好き ◆HQmKQahCZs
2018/12/14(金) 11:44:17.81 ID:y8iP/2u10
目を開ける。喉が渇いている。それに気分も優れない。

誰かメイドに頼んで水を貰おう、と思ったときに気が付いた。

俺が寝ていたのはベッドじゃない。布張りのソファーだった。そもそも自分の部屋ではない。

少年「っ!!」

全てを思い出し慌てて飛び起きると目の前に

「気分はどうかヨー」

ローブの中の暗闇に浮かぶ二つの黄色い光(瞳?)が俺を見ていた。

飛びのけて後ろに下がると

ドンッ

「寝起きでも元気だな。どうも俺は低血圧で朝が辛くてな。羨ましい限りだ」

白いスーツを着た、いかつい顔の男。絶対に何人か殺している。確実に堅気の筋ではない。

おそらくスーツの内側には拳銃やらナイフやらを隠し持っているのだろう。いいやもしかしたらあのスーツの中に折り畳み式のチェーンソーが入っていて俺のことをバラバラにする気に違いない。前門の虎、後門の狼。つまり逃げ場は横だけだが右はソファー、左は

「はーい、大丈夫? “鼻血”が止まったらおねいさんとお“はなし”をしようよ」

………いけそうだ。

俺を覗き込んでいた鳥の女性の横をすり抜け壁に背をつける。見渡すとさっきまでいた生徒会室だった。天井にはネオンライトが輝いて部屋の中を紫色に染めている。その光景に吐きそうになりながら左手でぐにぐにと柔らかい壁の様子を見るとすぐ近くに窓があった。



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