228:亜人好き ◆HQmKQahCZs
2018/12/14(金) 11:21:55.61 ID:y8iP/2u10
「だ、大丈夫ですか!? 怪我はありませんか!?」
鼻の穴の中を熱いものが通り抜ける。すぐに手に熱くぬるりとしたものが付いた。
少年「ち、血が………」
「!! と、とにかく中へ!!」
ひょいと抱きかかえられそのまま部屋の中へ連れ込まれる。
中ではいくつもの興味を抱いた瞳が俺を見ていた。
悪魔に天使に鳥に魚人になんだかよくわからないもの。10の瞳が俺を見る。
「なにか拭くもの! なにか汚れていいものないですか!?」
「ヤツカ君、いつもハンカチ持ってるでしょ?」
「ブランド物なんですよ!? 使いませんよ!!」
「ハンカチは使うものだろう」
「はい、これ」
「あぁ、ありがとうございますセルリアさん」
俺を置いてけぼりにして話は進んでいく。なんだかよくわからない人が投げて渡したハンカチを俺を抱えて入った人が顔に当てる。
「大丈夫ですか? とりあえず今はこれで鼻を抑えて」
言われた通り鼻を抑える。
少年「っ」
刺激臭。
反射的にハンカチを顔から外したが遅かった。
すっと遠くなる景色。頭の中がぴりりと痺れたかと思えば俺は
世界が揺らいで、まっくらに消えた。
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