227:亜人好き ◆HQmKQahCZs
2018/12/14(金) 11:14:00.50 ID:y8iP/2u10
【天使は意外と速く飛ぶ】
激変二度目だ。
俺の人生が変化したのはこれで二度目。
一度目は言うまでもなく吸血鬼に拾われたとき。
そして、これが二度目だ。他人に自分の運命を変えられたのは。
今俺の前には扉がある。なんてことのない普通の扉。ドアノブを握って回して引けば開く。そんなどこにでもある普通の扉だ。
なのに俺はその扉の前で固まっていた。
ドアノブすら掴むことはできず、口内に溜まっていく唾液をごくりと飲むことしかできない。
俺はこの普通の扉が地獄の門のように見える。上に掲げられた『生徒会』の文字が俺に、ここをくぐるのならば一切の望みを捨てよとあざ笑っているように思えた。
大げさだろうか。しかし奇人変人の集団であることはこの身をもって知っている。その中に入れば俺は―――
ガチャッ
「わかりましたよ!(ゴンッ) 甘い奴2つ苦い奴2つ酸っぱいの1つですよ、ね………んん?」
少年「う、うぉ、ぉぉ」
俺は扉の前にいた。そして扉はこっちが引けば開く。ということは中にいる人が出ようとしたら押すわけで。
勢いよく開いた扉が鼻っぱしにぶつかり俺は顔を抑えて蹲った。
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