190:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/11/22(木) 16:18:46.92 ID:/zNP7FFb0
子供たちは雑魚寝でおおいおもいの寝方をしていた。無秩序なという言葉が似あう微笑ましい光景だったがマザーから言われたのだから仕方ない。俺は寝ている子供たちをゆすって起こしていった。
中にはいきなり起こされてぐずる子供もいたが、割と問題なくことは進み、すぐに目を覚ましてくれた。これもおやつができたという言葉あってのものだろう。
少年「それじゃあみんな、おやつを食べに食堂へ」
と言っていると一人の子供が俺の服の裾を掴み、引っ張ってきた。
少年「どうかした?」
「ボンボリちゃんがいない」
少年「ボンボリちゃん?」
「あの、ぬめってなってる子だよ」
少年「え?」
そういえば起こした覚えがない。見渡してみるものが姿は見えなかった。
少年「みんなは食堂に行ってって。探すから」
「ん」
子供たちを食堂へ行くように促す。子供たちは少し不安そうな顔をしていたが素直に食堂へと向かってくれた。
少年「さて」
問題のあの子だが一体どこに消えたのだろうか。
上を向いても下を向いてもいない。それにこの部屋には隠れられそうな場所はなかった。
少年「ということは他の部屋か」
この孤児院はそこそこ広い。隠れる場所なら色々あるだろう。
長い闘いになりそうだと俺は長い溜息をついた。
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