ジャパニーズアベンジャーズ 特撮クロスオーバースピリッツ
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:
魔界岸
◆WzpMn05TJA
2018/03/17(土) 00:21:17.78 ID:CElREEq8O
「トニー……お前の仇は絶対に取ってやるからな!」
甲平は上司の許可を取り、早退すると敵のアジトを探しだすべく、行動を開始し、ある民家を訪ね、チャイムを鳴らす。
その家の住人が出てくるまで待ちきれない自分がいた。
トニーの仇は何としても取りたい、しかし冷静になれと自分に言い聞かし落ち着かせる。
「甲平?……」
出てきたのは綺麗なブロンドの長い髪に青い瞳……甲平が思い描くアメリカの女性そのもの。
彼女こそトニーの妻、クレアだった……。
警察が情報を漏らすことはない……ならばと土地勘のあるクレアに情報を聞きにきたのだ。
「やぁクレア こんな時にごめんな」
「大丈夫よ……気にしないで 入って……」
甲平が部屋に入ると、リビングの至るところに甲平、トニー、クレアの三人で撮った写真が置かれていた。
懐かしい写真だ……大学の頃の楽しかった思い出が蘇ってくる……。
その写真を甲平はなるべく見ないように心がけた……見る度に悲しみと寂しさと苦しみの涙が一挙に押し寄せるからだ。
ソファーに座ると、どう話しを切り出すか悩み、沈黙が流れ、先に言葉を発したのはクレアだった。
「甲平……覚えてる? 三人が初めて会った日のこと……」
「あぁもちろん覚えてる」
甲平は思い出す……あの日はサークルが終わり、トニーと一緒に帰宅途中、一人の女の子が数人の暴漢たちに襲われているのを目撃。
いてもたってもいられずに、助けたのだがその女の子こそクレアだったのだ。
そして偶然にも同じ大学の同じサークルだったこともあり、三人は意気投合。
食事や遊ぶときだけでなく旅行にも何回も行った。
「早いものね……あれからもう五年経ったのよ……実は私、最初は甲平、あなたのことが好きだったんだけど気づいてた?」
甲平は一度だけ大きく首を縦に振る。
やたらスキンシップ取りたがるし、最初の頃はトニーより自分ばかり話しかけてくるので何となくは薄々勘づいてはいたのだが、トニーがクレアに一目惚れをしていたことを知っていた甲平がクレアの想いを受け取ることはなかった。
「だから私はあなたの親友であるトニーと付き合った 嫉妬してくれるんじゃないか、振り向いてくれるんじゃないかって……私、最低よね……でも彼の優しさに触れるうちに……いつの間にか……」
そしてクレアはついに堪えきれず涙を流し、言葉を詰まらせる。
こんな状態のクレアに真実を話すのは辛い……しかしトニーの為にも聞かなければならない。
そしてクレアにだって真実を知る権利がある。
「クレア、こんな時だからこそ言っておきたいこと、伝えたいことがあるんだ……実はトニーは動物なんかに殺されたんじゃない」
「どういうこと!? だって昨日甲平だって警察だって野生の熊の仕業だって言ってたじゃない!?」
確かに俺は鬼を倒した後、クレアと警察にそう報告した。
引っ掻き傷や鋭い噛み後から警察もそう判断したのだれう。
「俺が見たのは鬼の姿をした怪物だった……何て言えるかよ……」
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