花丸「──最後の誕生日。」
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9: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/03/03(土) 23:43:39.90 ID:P/7cf6ip0


    *    *    *





千歌「とーう!! 到着!!」

花丸「千歌ちゃん、図書室ではお静かに、ずら」

千歌「っは! ご、ごめんなさい……」


次のお客さんは千歌ちゃん。


花丸「千歌ちゃん」

千歌「んーなぁに?」


名前を呼ばれてとてとてとマルのいる受付に歩いてくる。

そんな千歌ちゃんに向かって──


花丸「マルをスクールアイドルに誘ってくれて、ありがとう」


マルはそう言って頭を下げる。


千歌「えへへ……そんなお礼言われるようなことじゃないよ。むしろこちらこそ、一緒にスクールアイドルを──Aqoursで活動してくれて、ありがとう」

花丸「うん」

千歌「まあ、実質花丸ちゃん誘ったのもルビィちゃんだし。チカの手柄は半分くらいかな?」

花丸「ふふ、そうかもね」


それでも半分は自分の手柄だと言う千歌ちゃんに思わずくすくすと笑いが零れてしまう。


千歌「それで、今回高海千歌、花丸ちゃんと誕生日トークをしてくるようにオオセツカッテきました!」

花丸「あ、そういう流れになってるんだね」

千歌「でも、誕生日トークと言われても、うーん……」

花丸「誕生日……そういえば千歌ちゃんも誕生会抜け出してたよね」


──8月1日。千歌ちゃんの誕生日。


千歌「……やや、ばれてたか」

花丸「いや、だって普通に居なかったし……果南ちゃんのところに行ってたんだよね」

千歌「うん。梨子ちゃんから聞いたの?」

花丸「うぅん、そういうわけじゃないけど……きっと、そうなんだろうなって」

千歌「……そっか」

花丸「うん」

千歌「……すっごくね」

花丸「?」

千歌「……すっごく綺麗な星空だったよ」


言葉足らずで説明足らずな千歌ちゃんらしい──でも万感の想いが篭った言葉。



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