花丸「──最後の誕生日。」
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10: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/03/03(土) 23:44:51.04 ID:P/7cf6ip0


花丸「そっか……」

千歌「……気持ちはやっぱり、言葉にしないといけないなって改めて思ったよ。」


千歌ちゃんは改めてマルに向き直って、


千歌「あのとき──皆と0を1にしようって決めたときも思った。ちゃんと思ったことを声に出して、伝えて、前に進んでいくのかなって」

花丸「……言霊みたいだね」

千歌「言霊……」

花丸「言葉は力を持ってるから、口にすることでそれが皆の背中を押す力になってくれるかもしれないね」


マルは特に、口数も少なくて読んで溜め込むばっかりだったから、尚更強くそれを感じていたかもしれない。


千歌「……そう、そうだね」

花丸「0が1になって、1が10になって……」

千歌「10は100にはならなかったけど……」

花丸「……」

千歌「消えない∞の想いがここにあるから……」


千歌ちゃんはそう言って胸に手を当てた。


千歌「……来年から、どうしよっか?」

花丸「オラはまだ考えてない……かな」

千歌「えへへ、じゃあ私と同じだね」


千歌ちゃんははにかみながら背を向けて、


千歌「これからも、いろんなこと言葉にしていこうね。花丸ちゃん」


そう言って、図書室から去っていきました。






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