【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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58:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 09:14:49.67 ID:ueeqel/10

紗夜(……日菜と羽沢さんに、ロゼリアのメンバーの前でギターを弾くと決意表明してから1週間が経った)

紗夜(私はライブで弾く曲を楽譜に起こして、それの練習をずっとしていた)

紗夜(日菜はそんな私の元へいつものようにやって来ては、応援しているつもりなのか邪魔をしているつもりなのか判断に迷うくらい、私にまとわりついてきた)

紗夜(羽沢さんは短い時間しか居れない日もあるが、ほぼ毎日私の部屋に来て、キーボードの練習を重ねた)

紗夜(そんな日々を振り返ると、自分の中に穏やかな感情が沸き起こるのを感じる)

紗夜(……そもそも自分は何故ギターを始めたのか)

紗夜(その理由は、なんでも上手に出来る妹と比較されるのが嫌で、ただ日菜に勝ちたいがためだとか、そんな風なものだった)

紗夜(だから私は今までギターの練習をしていても穏やかな気持ちになることなんてなかった)

紗夜(それに、そういう気持ちは高みを目指すためには不要なものだと思っていた)

紗夜(それが今や、日菜の前でも素直にギターが弾ける)

紗夜(羽沢さんが演奏ミスをしても、それに対して優しくアドバイスをして歩調を合わせられた)

紗夜(前までの自分だったらどうだっただろうか)

紗夜(きっと日菜にギターを弾いている姿は絶対に見せないし、何度もフレーズを間違えるメンバーは「邪魔だ」と切って捨てていただろう)

紗夜(心境の変化、というものを前にも考えた)

紗夜(少し前までの自分と今の自分の心境。考えてみると、あまりにもかけ離れすぎではないだろうか)

紗夜(……でも、それも悪い気はしなかった)


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