【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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5:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 08:43:15.56 ID:ueeqel/10
日菜(目の前でおねーちゃんがバランスを崩して転んで、階段の手すりに頭を打った)
日菜(そしてその場にうずくまったまま意識をなくした時はこの世の終わりがやってきたのかと思った)
日菜(すぐに救急車を呼んで、お医者さんに見てもらったら、軽い脳震盪だと言われた)
日菜(じきに目も覚ますでしょう、と言われた時にはずっと入りっぱなしだった全身の力がやっと抜けてくれた、とかそんな風なことを思った)
日菜(今は病室に眠るおねーちゃんとあたしが2人)
日菜(救急車を待つ間、おかーさんには状況の説明をして病院に来てもらっていたけど、診療室でお医者さんと、大事をとって何日かの入院をするだとかそんな話をしていた)
日菜「よかったぁ……」
日菜(ベッドの上で眠るおねーちゃんの顔を見つつ、心からの呟きが漏れる)
日菜(もしもおねーちゃんが二度と目を覚まさなかったら、なんて考えたくもないことばっかりが頭の中をぐるぐる回っていた)
日菜(その不安からもようやく解放された)
日菜「本当によかったよ……おねーちゃん……」
日菜(不安で不安で堪らなくて涙が出そうだった。またあたしのせいでおねーちゃんが苦しむのかもしれない。考えるだけで気持ちが沈んだ)
日菜(その心配がなくなって、今度は安心で涙が出そうだった)
日菜(でも、そんなあたしを見たら、きっと優しいおねーちゃんは負い目を感じちゃうかもしれない)
日菜(だから、あたしはしっかり明るい顔をしてなきゃ。おねーちゃんが起きたら『ドジだなぁ』の一言でも言ってやるんだ)
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