【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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4:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 08:42:44.84 ID:ueeqel/10
――ドンッ!
紗夜(一瞬の白い閃光が視界を奪い、全身を震わせるような轟音が響いた。次に感じたのは地響き)
紗夜「きゃっ――」
紗夜(学園の近くに雷が落ちたのだ、と分かるより早く、世界が揺れる。傾く。足元には小さな階段があった。踏み外したのだ)
――ゴン
日菜「お、おねーちゃん!?」
紗夜(次に感じたのは、右の側頭部あたりに大きな衝撃。鈍い音が頭の中で反芻する)
日菜「だ、大丈夫!? おねーちゃん!?」
紗夜(その場にへたりこみ、ぶつけた箇所を手で押さえながら顔を上げると、さしていた傘など放り出して駆け寄ってくる日菜の姿があった)
紗夜(それと同時にじんじんと頭全体に痛みが広がっていく)
紗夜「大丈夫……よ。少し驚いただけだから……」ヨロ
紗夜「あ、れ……」
紗夜(立ち上がろうと足に力を籠める。しかし思うように体が動いてくれない)
日菜「……ちゃ……!? お……――」
紗夜(日菜の声がかすむ。触れられるくらいに近いのに声が聞こえない)
紗夜(泣きそうなその姿もどこか薄いフィルターを通した別の世界のものに見える)
紗夜(じんじんとした頭の痛みもどこか遠くへ行ってしまったような気がした)
紗夜(そう思っているうちに、私の意識は闇に飲まれた)
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