【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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47:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 09:08:03.28 ID:ueeqel/10

日菜(おねーちゃんの元につぐちゃんを招くようになってから1週間が経った)

日菜(最初こそおねーちゃんはつぐちゃんに何も反応しなかったけど、2回、3回と顔を合わせるうちに、あたしと同じように言葉を交わせるようになっていた)

日菜(その変化はとっても小さなものだったかもしれない)

日菜(それでも、焦る必要なんてないんだ)

日菜(つぐちゃんが言ってたように、おねーちゃんに合わせて、時には立ち止まって、時には手を引いて、ゆっくり進めればいいんだ)

日菜(……きっと、あたし1人だけでいたら、どうしていいか分からなくて破れかぶれの自暴自棄な気持ちになってただろうな)

日菜(だけど今は隣につぐちゃんがいてくれた)

日菜(他にも事情を知っているロゼリアのみんなもいる。理由も話さなかった自分を信じてくれたパステルパレットのみんなもいる)

日菜(そう思うだけで、あたしはへこたれずに頑張れる)

日菜(だからきっとおねーちゃんも同じなんだ)

日菜(おねーちゃんにもあたしと同じように頼れる人がたくさんいるんだ)

日菜(少しだけでも、自分に、なくした過去と未来に、世界に向き合うきっかけがあれば、きっとすぐにおねーちゃんの記憶だって回復するんだ)

日菜(確かな根拠なんてない。でもそれを信じられる)

日菜(あたしもおねーちゃんも1人じゃない。そう思うだけで)

日菜(あたしは今日もおねーちゃんの部屋に足を運ぶ)

日菜(今日はつぐちゃんが来れないからおねーちゃんと2人っきりだ)

日菜(……前までは、重苦しい気持ちで部屋のドアをノックしていたと思う)

日菜(でも今はちょっと違った。楽しむ余裕があった)

日菜(今日はどんなことを話そうかな)

日菜(そう考えながら、あたしはおねーちゃんの部屋をノックする)


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