【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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38:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 09:03:02.74 ID:ueeqel/10

日菜「あーホント……ズルいなぁーつぐちゃんは……」

つぐみ「えっ?」

日菜「ホントにあたしの1個下? 実は2歳くらいサバ読んでない?」

つぐみ「よ、読んでないですよ!」

日菜(つぐちゃんは焦ったように否定する。……やっぱりこういうところは1つ年下の女の子なんだな)

日菜(あたしもつぐちゃんみたいな優しさが欲しい。だけど、これはきっとあたしじゃどうやったって手に入れられないものなんだろう)

日菜(でも、何かが分かった気がする)

日菜(……きっと、おねーちゃんもこんな気持ちだったんだ)

日菜(どんなに頑張ったって、逆立ちしたって手に入らない)

日菜(つぐちゃんのあったかい優しさは生まれついてのものなんだ。それと同じものは絶対に手に入らない)

日菜(……そうだ、おねーちゃんもきっとそういう気持ちだったんだ)

日菜(あたしは大体のことは何でも出来る)

日菜(双子のおねーちゃんはずっとそれと比較されてきた)

日菜(どんなに頑張ったって、どんなに願ったって、おねーちゃんはあたしにはなれない)

日菜(常に先をいくあたしを見て、新しいことに挑戦して、それでも後追いのあたしが追い抜かしちゃう)

日菜(だからおねーちゃんは苦しんでいたんだ)

日菜(負けたくないけど、負けちゃって、どうしたらいいか分からなくて、それでも向き合わなくちゃいけないって、苦悩を重ねてたんだ)

日菜(そうだ……あの秋の時点で、あたしはおねーちゃんの悩みを根っこのところから理解していなかったんだ)

日菜(ただ、昔みたいに仲良しに戻れるって……浮かれてただけなんだ)

日菜(……ごめんね……本当にごめんね……おねーちゃん)

日菜(今度は……あたしの番なんだ)

日菜(どんなに辛くたって、おねーちゃんと向き合うんだ)

日菜(おねーちゃんがあたしにそうしてくれたみたいに)

日菜(辛くて苦しくて、どうしていいか分からなくなっても向き合おうとしてくれていた、とっても強いおねーちゃんみたいに)

日菜「……ホントにありがとね、つぐちゃん。あたし、こんなことでへこたれてる暇なんてなかったよ」

つぐみ「……いえ、日菜先輩の力になれたならよかったです」

日菜「それと……もう1つ、お願い聞いてくれないかな?」

つぐみ「はい、私に出来ることでしたら」

日菜「おねーちゃんに……会ってみてくれないかな?」


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