【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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15:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 08:49:19.17 ID:ueeqel/10

日菜(おねーちゃんは窓の外を見たまま相づちをあたしに返す)

日菜(こっちの方は1回も見てくれない。それが寂しかった)

日菜「あ、そ、そーだ! おねーちゃん、入院中はヒマでしょ! 実はね、おねーちゃんのギター持ってきたんだ!」

紗夜「…………」

日菜「ほらほら、エレキならヘッドホンアンプでも使えるでしょ! あたしのアンプも持ってきたよ、貸してあげるからさ!」

紗夜「…………」

日菜「ヒマな時は弾きなよ、ギター! 何日も触ってないと感覚狂っちゃうでしょ?」

紗夜「…………」

日菜「あ、もしかして勝手に部屋に入ったこと怒ってる……? ごめんね、でもおねーちゃん喜んでくれるかなって思って……」

紗夜「……て」

日菜「そ、それにさ、リサちーも言ってたよ! おねーちゃんはいつでも正確な音だしてくれるから助かるって! やっぱり腕がなまっちゃうとロゼリアで――」

紗夜「やめてっ!!」

日菜「っ……!」

紗夜「……やめて……お願いだから」
 
日菜「ご、ごめんね……おねーちゃん」

紗夜「…………」

日菜「…………」

日菜(それからしばらく、お互いに無言になる)

日菜(時計の針の進む音、窓の外で小鳥がさえずる声、廊下からたまに聞こえる足音や話し声だけが病室に響く)

日菜(おねーちゃんはずっと窓の外を見ていた。あたしはそんなおねーちゃんをずっと見つめていた)


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