【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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16:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 08:49:59.60 ID:ueeqel/10

紗夜「……現実、なのね」

日菜「え……?」

紗夜「……寝て、起きれば、きっと昨日のことなんかは夢で……私はいつもの時間に起きていつも通りに学校へ行って、風紀委員の仕事をして、放課後は弓道部の活動をして、家に帰ってからはギターを弾いて……そんな4月12日が過ぎるんだと……思っていたわ……」

日菜「おねーちゃん……」

紗夜「でも、目が覚めても私は病院にいて、あなたがお見舞いに来て、知らない人の名前を口にする。……これが現実なのね」

日菜「……ごめん」

日菜(昔からそうだった)

日菜(あたしはきっと、人の気持ちが分からない人間なんだろう)

日菜(だからおねーちゃんを今まで傷付けてきて、今もまた同じように、おねーちゃんの気持ちが分からなくて傷付けてしまう)

日菜(あの秋のころから、そういうところは直そうと思っていた)

日菜(でも、全然だめだった)

日菜(……あたしはおねーちゃんの頼りになれないのかな)

日菜(おねーちゃんを助けてあげられないのかな……)

紗夜「……怖いのよ」

日菜「怖い……?」

紗夜「あなたは……一体誰を見ているの?」

日菜「あたしは……あたしはおねーちゃんをずっと見てるよ?」

紗夜「それは本当に私なの?」

日菜「おねーちゃんは……おねーちゃんだよ」

紗夜「…………」



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