【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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14:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 08:48:51.95 ID:ueeqel/10

日菜(おねーちゃんが入院する大きな総合病院までは、家から歩いて20分くらいのところにあった)

日菜(あたしは事務所に休養申請の電話をしたあと、準備をしてから家を出発する)

日菜(昨日の豪雨はもう通り過ぎていて、今日は東北地方がその雨に襲われる)

日菜(そんなニュースを見たことを思い出す)

日菜(それに対して『あたしみたいな思いをする人がいませんように』と小さく願ったのも思い出した)

日菜(そうして歩いている内に、あたしは病院にたどり着いた)

日菜(おねーちゃんの入院している部屋は402号室だった)

日菜(受付で名前と要件を伝えてその部屋を目指す)

日菜「おねーちゃん、日菜だよ」

日菜(氷川紗夜、というネームプレートが掲げられた個室の扉をノックする)

日菜(……もしも今、ノックもしないで勝手に部屋に入ったら……おねーちゃんはどんな反応をするんだろーな)

日菜(きっと……邪険にされるんだろうな)

紗夜『……開いてるわよ』

日菜(扉越しのくぐもった声が聞こえた。それを確認してから扉を開けて病室へ足を踏み入れる)

日菜「おはよっ、おねーちゃん」

紗夜「……ええ」

日菜(頑張って明るく聞こえるようにおねーちゃんに挨拶をする)

日菜(おねーちゃんはベッドに入って上半身を起こした状態で、ずっと窓の外を見ていた)

日菜「今日はいい天気だね。昨日雨が降ったからかなぁ、空もこんなに青くてキレイだよ」

紗夜「…………」

日菜「あ、そうだ。途中でおいしそーな果物買ってきたんだ〜! ほらほら、このリンゴ、すっごく赤くておいしそうだよ!」

紗夜「…………」

日菜「……あんまお腹減ってないか。そうだよね、朝ご飯食べたばっかだもんね」

紗夜「……ええ」


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